どうも、第二回目の書籍紹介です。
今回は「右翼と左翼」。
・・・もっと女子大生らしく小説とかでいくべきなんでしょうかね。いや、でも、kenic先生が私に任せたってことは、つまり私の好きなようにやることを期待されているんですかね? そうなんですかね?
前回の軍事的知識もそうですが、やっぱり私って知らないことが多すぎると思うんですよ。
菅総理が退任するとか何とかってニュースになっていたりしますが、もう、告白しちゃうと「自民党」と「民主党」って何が違うの? とか、全く知らないですから・・・。
「え、なに、『自由』で『民主』なのと『民主』だけ? 自由もついてた方が良くない? 」みたいな。
言い訳させて貰えるならば、まだ選挙権も持ってないし、ちゃんと働いたりとかもしていないから納税なんかも意識したことがないわけで、政治と日常生活がどう結びついているか? とか、実感する機会がなかなか無かったんですよね。
こういうのって私だけなのかなぁ・・・18歳で成人にするとか何とかって噂を耳にしたんですけど、ウッカリこんな18歳がいたりするんで、気をつけなきゃいけないと思いますよ。いや、私がダメなだけなんですけど。ごめんなさい。
で、本題へ。
漁船をぶつけられたりとか反日デモなんかをされると、そりゃ流石に良い気はしないですし、外国人が日本人になれるシステムが存在している以上、外国人が日本国民の意思決定に参加するのは何かおかしいんじゃないかな、と思っています。天皇陛下がいらっしゃることで国がまとまっている、というのも、わりとその通りだと思う。
(脱線しますが、公立の学校の教師は「君が代」を歌うべきだと思うんですよね。彼らは将来の日本国民を育成するためにいるんですよね? あと、生徒も日本国民以外になれるだけの能力、外国から必要とされるだけの能力を備えていないうちは、例え不本意であれ生まれてしまった国より他に存在を認めてくれるところはないので、そこのルールに従うしか無いと思うんですが。
よくわかってないので勝手なことを言っています。詳しい方、どうかコメントで御教授をお願いします)
でも、だからと言って、今いきなり憲法を変えて再軍備するのはどうなの? それから、何でもかんでも自己責任にしちゃうのもどうなの? 累進課税とか社会保障とかは必要なんじゃないの?
あ、でも、真面目にやった人が損をするのは嫌かなぁ・・・。
普段、私はこんなことを考えているわけですが、これって「右」なの? それとも「左」?
そもそも「右」と「左」って、何?
考えだすと気になって止まらない。
正直、「右」の本とか「左」の本とかって難しくて分厚くて高そうですよね。何より古そうだし。現在には当てはまらないんじゃないの、っていう。別に、そんなに本格的な勉強がしたいわけでもないし。
そんな中で、これは適度に易しく適度に詳しく、普通に新書だし、amazonでふらっと買ったにしては中々に良かったと思います!
この本は、「何故『右』と『左』がよくわからなくなったのか? 」をテーマに、「右」と「左」の起源とその歴史的変遷、そして「右」も「左」も不明瞭な現在、「極右」と「極左」それぞれの社会のイメージ、生きづらさの中「右」「左」イデオロギーにアイデンティティを求めようとする少年(ちょっと耳が痛い)などを解説しています。
あんまり本の内容をバラしすぎるのも良くないと思うのですが、それで前回余りにも内容が無くなってしまったので、どうしたものでしょうか・・・。
自分の頭の整理を兼ね、「右」と「左」に関するポイントだけまとめてみます。
<「右」と「左」の基本姿勢>
右・・・保守、反動、漸進、国粋主義、民族主義、ファシズム、超国家主義、反共主義、伝統、階層、秩序、上流階級
→人間の感情・情緒を重視し、威厳に満ちた歴史あるものを貴く思って憧れる
左・・・革新、進歩、急進(含む過激、革命)、社会主義、共産主義、無政府主義、(伝統的権威主義的支配が行われているところでは)自由主義、(同じく)民主主義、理性、平等、自由、下層階級
→人間が本来普遍的に持つ「自由」「平等」の権利を国際的に啓蒙することにより、政治や経済の仕組みを進歩させる
<「右」か「左」かよくわからないもの>
- 市場原理主義(自由平等の徹底には違いないが、格差拡大を容認する点で平等ではない? )
- 旧ソ連(「赤い貴族(ノーメンクラツーラ)」の存在=不平等、国民の自由を抑圧)
- ・少数民族、被支配民族の自由・平等をかけた独立戦争(民族主義かつ自由・平等) など
<自由の2パターン>
[自由A]他を抑圧して好き勝手にやること
[自由B]他者を侵害せず、他人と共通する国家や社会の公共的な利益増進に貢献すること=自分のために働き生きるのがそのまま全体の為でもあるような社会の一員となること
<平等の2パターン>
[平等A]他民族による一方的な支配から民族全体を解放
[平等B]個々の国民を政府の圧政から解放
<「左翼」の3パターン>
1.「新左翼」=「反抗左翼」
→「旧ソ連や北朝鮮はやり方に問題があっただけであり、マルクスの思想は正しい」とする考え方。則ち「自由[B]」かつ「平等[B]」。議会に進出できないのでデモなどで活動
2.「『人権』『リベラル』左翼」
→「自由とは国家権力に干渉されず好き勝手にやること(『自由[A]』)」とし、人権を侵害しない程度の平等を実現する社会政策をとる。議会制民主主義
3.「権力左翼」
→ジャコバン派、旧ソ連など「平等(『平等[B]』)」を実現するための独裁。権力政治
<日本における「右翼」>
- 「自由民権」に対する権威、秩序、忠誠
- 天皇陛下を中心とした帝国主義的ナショナリズム、国粋*
- ・大アジア主義(「平等A」)、五族調和
*ただし天皇制や国の「粋」なるものに関しては、近代以降に整えられたもの
<「右」の軍事と「左」の軍事>
- 「右」・・・アメリカへの軍事的従属(再軍備は諦めた)
- 「左」・・・非武装永世中立
こんな感じ。
本書の最後辺りに「今や、右端と左端がある軸自体、経済、政治、文化、軍事、外交と四つか五つは想定できます。これでは一次元である直線どころか、四次元、五次元です」とあるのですが、最初の疑問はこれで納得。
要するに、これからは政党が自分たちの立場を主張したいときなんかには、
経済:☆★☆☆☆
政治:☆★☆☆☆
文化:☆☆☆★☆
軍事:☆☆★☆☆
外交:☆★☆☆☆
みたいにそれぞれの軸での左右を示すと、わかりやすくて良いのではないでしょうか!
・・・ちょっとふざけすぎかな、やっぱり。
そんなわけで、「右翼と左翼 (幻冬舎新書)」の紹介でした!
あ、皆さん御存知だとは思いますけど、このリンクから本書を購入して頂けるとその売り上げの一部の一部が私に回ってくるらしいので・・・いや、何でもないです、ごめんなさい。
では、また。
いより