Monthly Archives: August 2011

平成23年度 富士総合火力演習(総火演、そうかえん) 後段演習

前段演習の続き。と言っても、実質的にほぼノンストップです。写真展もご覧ください。     観測ヘリコプター(OH-1)   遠隔操縦観測システム(FFOS)  無人ヘリコプターって、だってラジコンじゃないんだからさ・・・あんなのを空中で自由自在に動かせるって、ただごとじゃないです。     多用途ヘリコプター(UH-1)   オートバイ(偵察用)   対戦車ヘリコプター(AH–1S)   戦闘ヘリコプター(AH–64D)   輸送ヘリコプター(CH–47J)   多用途ヘリコプター(UH-60J)   軽装甲機動車   高機動車  ヘリコプターから人が出てきてバイクで走り去るとか、ヘリコプターに車が吊られているとか、そんな感じの色々。  しっかし、よくあれだけのスペースにあれだけの人が入るよなぁ。近くで見ると凄く大きいんだろうけど(最後に間近で見れるらしいのだが我々は残念ながら行かなかったのでよくわからない、次回こそは見に行こう)、それにしたって狭いと思う・・・行き帰りの車の中ですら足が伸ばせなくてしんどいー、って音をあげていた我々なんかとは覚悟が違うぜ。流石、自衛隊。  一人、バイクのエンジンかからなかった人いたんだよねー。あ、今のはオフレコ。  さぁ、ここからが真骨頂だ!    [偵察活動]  87式偵察警戒車  オートバイ(偵察用)  [第一線部隊の攻撃(攻撃準備射撃、障害処理、前進支援射撃、普戦チームの攻撃、突撃支援射撃、突撃)]   87式偵察警戒車   オートバイ(偵察用)   203mm自走りゅう弾砲   155mmりゅう弾砲   81mm迫撃砲 L16   120mm迫撃砲 RT   90式戦車   74式戦車   89式装甲戦闘車   92式地雷原処理車   79式対舟艇対戦車誘導弾   87式対戦車誘導弾  [戦果拡張]   全装備  何がヤバいって、もう何がどうなっちゃっているのか全くわからない、ひたすらノンストップで標的が攻撃され続ける爆音の交響曲。 … Continue reading

Posted in travel | 19,482 Comments

平成23年度 富士総合火力演習(総火演、そうかえん) 前段演習

富士総合火力演習 富士総合火力演習を見てきました! いや、すごい。兎に角すごい。自衛隊すごい。 語彙も知識もないもので、「わー花火きれいー」とかと同様な感想しか持てないのですが、花火より総火演の方が楽しいよ、絶対。 また行きたいです。次回までにはちゃんと知識をつけて、何がどうすごいのか説明できるようになれるといいなぁ・・・! 以下、平成23年度 富士総合火力演習プログラム(パンフレットが入場受付のところで貰える)。  まず、偉い方々が装甲車に護衛された黒塗り高級車で入場されるところからスタート。  自衛隊紹介のビデオは、途中から音声が消えて会場の音声チェックになってしまう。音声チェックといっても、「本日は晴天なり、2番マイクチェック中」みたいなのから「こちら○○、××、支援願う」みたいな映画に出てきそうな台詞のから色々ある。おそらく、ビデオを本気で見せる気はない。  音楽演奏の時間は、想像つくと思いますけど、トイレタイムと御土産購入タイムです。御土産も、結構テントが並んでいて楽しいよ。ここでしか買えない限定品もあります。お店をされているのは、どうやら自衛隊OB・OGの方らしい。  ビデオ放送の前にも、6時半くらいから戦車や狙撃銃の練習みたいなのはされていて、突然戦車が鳴り響いた瞬間その場にいた観客ほぼ全員が飛び上がった。微動だにしなかったのは自衛隊の方々だけ、いやはや・・・。  それと、会場には左右に大スクリーンがあって、そこにちょこちょこ生中継や解説が入るのですが、始まる前の一瞬「富士総合火力演習」と表示された文字の下に「ゆっくりしていってね!」という吹き出しが表示されたのを私は見逃さなかった。見逃さなかったぞ。     航空火力・・・F−2   特化火力・・・99式自走155mmりゅう弾砲          203mm自走りゅう弾砲          155mmりゅう弾砲 FH70  F−2、マジ格好良いです。びゅーん、って雲の上に行っちゃって、スタンドからは全くみえないような場所から正確に標的を狙撃。最初から痺れた。  あ、私はEスタンドというところに座っていたのですが、そこで正解だったと思います。というか、そこだけ列が出来ていたので、恐らくここが一番よく見えるところだったんじゃないかな?  りゅう弾砲については、私の絶望的な知識不足故、何がどうなのかイマイチわかってません。ごめんなさい。しかし、やたら凄い技術力なのだけはわかる。数台の火砲で弾を発射して、空中で富士山の形にラインを描いたりするんです。  あ、それから、特化火力が本気だしたら御殿場の演習場から伊東とか熱海の辺まで狙えちゃうらしいです。実感湧かないけど、相当ヤバそうだ・・・。     迫撃砲・・・81mm迫撃砲 L16         120mm迫撃砲 RT   誘導弾・・・79式対舟艇対戦者誘導弾(89式装甲戦闘車)         87式対戦車誘導弾         96式多目的誘導弾システム  解説によれば、迫撃砲は、81mmだと4人、120mmだと6人で一台を扱うらしい。81mmの方は分解して人の手で移動させることができる。120mmのは車で引っ張って運ぶしかない(間違っていたら申し訳ないです)。  誘導弾、測定するやつと発射するやつ2つに分かれているってことなのかな? どうにも仕組みを理解していないため、前者と比べた時のその凄さが実感できず。申し訳ない。     対人障害・・・指向性散弾   対戦車障害・・・ヘリ散布地雷   普通科火力・・・軽装甲機動車           89式装甲戦闘車           対人狙撃銃           01式軽対戦車誘導弾 … Continue reading

Posted in travel | 19,478 Comments

購入予定図書

自作自演アフィリエイト用購入予定図書一覧。 [地学のガイドシリーズ] 東京都 地学のガイド―東京都の地質とそのおいたち 貝塚 爽平 (監修), 東京都地学のガイド編集委員会 (編集) 東京の自然史 (第2版) 貝塚 爽平 NPO入門 山内 直人 黒騎士物語 小林 源文 とりあえず、ここまでのは今日中にでも注文する。 以下のは近いうちに購入予定。 有閑階級の理論 T. ヴェブレン, 小原 敬士 (翻訳) 沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史 佐野 眞一 『タブー』の世界地図帳〈09年版〉―世界の見方が変わる地図事典 世界情勢を読む会 世論 W.リップマン, 掛川 トミ子 (翻訳) 人口論 マルサス, … Continue reading

Posted in memo | 21,040 Comments

リコリスが食べたい

唐突ですが、リコリスが食べたいんです。 特にこれ。 フランスの菓子なのですが、どうにも東京で見当たらない。 六本木の明治屋と成城石井・・・池袋の成城石井・・・いくら探しても、ない、ない、ない! 六本木の成城石井でやっと見つけたのが、これなんですけど どうも求めていた味ではないなぁ、と・・・。 リコリスっていうのは、もっと固くて、辛くて、クセがあって、スーっとするものなんですよ! 日本名で甘草、仁丹の中身の一部だっていうととイメージしやすいです? これは、最初に糖衣のスミレ味がして、暫く舐めていると謎の無味になり、仕方なしに噛むとリコリスの味はするんですけど・・・あの爽快感? やみつき感? みたいなのがないんですよねぇ。 はぁ・・・リコリス・・・どこで手に入るんだろう・・・。 東京で売っているところを御存知の方がいらしたら、教えていただけると幸いです。 いより [追記] 舐めずに普通に齧ったら美味しかった。 あと、中身はこんな感じです。可愛ええ。 スミレ味というと、ウィーンのこれを思い出しますね。 スミレ味っていうか、まんまスミレですけど。

Posted in meals and confectioneries | 16,717 Comments

「豊かさとは何か」暉峻 淑子

おはようございます。 クーラーをつけると体調が悪くなるので、我慢できるギリギリまで汗をかいてから冷水シャワーを浴びるのが最近お気に入りです。 今回は「豊かさとは何か」 うちの大学の教授にオススメされた本です。 本としては、かなり古い。1989年に第1刷発行、となっていますから。日本の比較対象として主に取り上げられている事柄も「西ドイツ」のものですし。 「日本は豊かな国である」。数字から見れば、確かにそうです。テレビなどで見聞きする第三世界の国々の生活と比較しても、我々の生活は豊かである、と言わざるを得ない。特に、この本に書かれている時代の日本はバブル崩壊前で、ブランドものの衣服とか、海外旅行だとか、物だって直ぐに捨ててしまう、そういった俗物的な「豊かさ」が満ちあふれていた。 現代の若者はお金を余り持っていない、使わない、ということがよく言われます。でも、それって逆に言えば、お金さえ持っていればその時代に逆戻りしてしまう、ということ? 「オタクが日本経済を救う」なんてこともよく言われますが、例えばAKB48のCDに付属したチケットを集めるために何枚もCDを購入するような方々、彼らは景品に釣られて必要以上に大量消費したりしているわけでしょう。その大量のCDを生産するために、どれだけの資源が使われているのか? ハッキリ言って、虚業。このような現状は、本当に「豊か」と言えるのか? こう考えると、豊かさというのは、お金を持っている、持っていないの問題ではない、と考えられます。 こうした大量消費が行われている一方、日本では、ワーキングプアとか、病気などで失業した方々の再就職先が見つからないといった問題も発生しています。保育園や老人介護施設の不足といった問題もあります。しかし現在、新自由主義(ネオリベラリズム)、政府はなるべく経済に介入するべきではないといった考え方の台頭により、公共事業や公共サービスなどの削減が行われています。 生活に安心できないので、お金を貯める。その為に働く。そうした人生は豊かとは言えない、と著者は主張します。 緑に囲まれ、余暇を楽しむゆとりがあって、住居にも教育にも健康にも老後にも不安がない。そうした環境の中で、真に人間らしい生き方が可能なのではないか。経済活動も、その基盤となる国民の生活があって初めて安定するものなのではないか。 パイを大きくするには、まず大きなお皿が必要、ということでしょうね。 公共事業や公共サービスの非効率性などはよく指摘されますが、なくてはならないものであることは確か。 資本家が投資に回す分、労働者が報酬として受け取る分、社会を改善してゆくために国に納める分・・・最適な富の配分バランスって、どのようなものなんでしょうね? いより

Posted in book review | 14,786 Comments

「フォイエルバッハ論」エンゲルス(森宏一訳)

あーつーいーしーぬー 先日まで実家(岡山)に帰省しており、そのついでに京都観光なぞも楽しんで参りました、いよりです。 世間は夏コミらしいですが・・・特に行く用事もないので家でじっとしています。 前に言っていた「フォイエルバッハ論 」読みました。 フォイエルバッハ論 (新日本文庫 C 2-2) 3回くらい読み直して、ようやく何となくわかった、かな? って感じです。 例のごとく要点をまとめてみます。 ・・・形而上的 現実に存在するものは何であるか? を知ることが課題 事物をできあがっているものとして受け取り、解釈することが課題(=それがどうやってできたのか、ということを探る以前の段階である)。 科学技術が余り発展していなかったため、かなり妄想補完的な要素が含まれる。 ・・・観念論 「現存する全てのものは、必然的に産み出されたものである。 必然的であるものは合理的であるので、現存するものは理性的である。 よって、我々が現存するものを悪と認識するならば、それは我々の方が間違っている」 ただし 「現実的なものは歴史的な発展に伴い必然性を失い、非現実的になっていく。 従って全てのものは時が経つにつれて存在できなくなり、より高度な段階の新しいものと入れ替わる」 →世界は「相対的な保守性」と「絶対的な革新性」からなる。 →→「これが絶対的真理だ!」 と叫んでしまったがために「絶えず革新されていく」はずの世界が「絶対的真理が得られた以上先に進む必要はな」くなる、という大矛盾が発生。結局ヘーゲルは「現在の君主制って最高じゃね」に落ち着く。 →→→ここで、「そうだそうだ王様万歳!」という右派と「更なる革新を!」という左派(=青年ヘーゲル派)との対立が勃発する。 ☆「観念論」とは、本源的なものを精神であるとする立場。精神があって、その後に物質が存在する。神という意志が世界を創造した。神は永遠の昔から存在する。 逆に「唯物論」とは、本源的なものを自然であるとする立場。物質があって、その後に精神が存在する。人間という物質が神を創造した。世界は永遠の昔から存在する。 ・・・唯物的? 脳があるから思考できる。つまり、自然(=物質)が先に存在しており、その上に人間が存在する。 よって、人と人との結びつきとしての「愛」を宗教として高めるべし。神(=精神)よりも自然的な性欲、友情といった「愛」の方が本源的なものであるからだ。 →誰でも幸せになりたいよね、理性による自制と「愛」による思いやりで皆ハッピーじゃん、というのがフォイエルバッハの道徳。 →→マルクス・エンゲルスに言わせれば、そんな甘っちょろい道徳で幸福がもたらされるわけねぇだろ! といったところ。フォイエルバッハの「自然」や「人間」といった概念は抽象的なものだし道徳で何とかしようとしちゃってる辺りからして唯物論とは言えない、あとヘーゲルさんdisるんならきちんと批判してからにしてくださいね、簡単に片付けちゃうのはいかがなもんでしょうか、というのが彼らのフォイエルバッハに対するおおよその批判。 ★どうしてフォイエルバッハがそんな方向に行っちゃったのかに関しては、本書参照。 ・・・史的唯物論 人間は、自然と同様、意識的に求められたものである社会からも、その存在を規定されている。 ブルジョアジー、プロレタリアートといった社会における経済的に異なった階級ごとの動機が、歴史的変動をもたらす。 … Continue reading

Posted in book review | 17,013 Comments